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世の中なんでも勉強だね

 2月に入って、演劇の方が活動が忙しい。
 すでにアップした通り、5日の日には児童館公演がありました。
 また、昨日は地域の中学校を会場に、地区の演劇部員が一堂に会しての実技講習会が行われました。

 講師の先生は、横浜でこの人ありといわれているI先生と、演劇関係の多方面で活躍し、平塚の中学校の外部指導員をなさっているIさんのお二人。

 それぞれが、今関わっている中学校の生徒さんも連れてきてくださったので、総勢50人を超える会となりました。

 午前中は基礎訓練。
 走って跳んで、声を出して、でもどれもとても楽しく行えるところがみそです。
 参加者から笑顔があふれるような感じで、だんだん表情が大きくなっていくのが見られました。
 何よりI先生の笑顔がとても素敵で、思わず引き込まれてしまいます。
 見ている指導者の方々も、とても参考になったようです。

 午後は作品作りのエチュード。
 学年を基準に学校混合のチームで、既定の時間で作品を作り上げます。
 二つのチームは、バラバラにされたエッセイ作品を再構成し、劇として見せる。朗読劇の要素もあり、舞台をどのように作り、だれに何を言わせるか、チームでそれぞれ意見を出し合い作っていきます。
 あと二つのチームは、人間紙芝居です。昔話を10枚の絵にします。それを演じることで全体のストーリーが見えるようにします。

 どちらのチームも、セリフのない、でもその場面を作るのには絶対必要な人がいるわけです。
 劇や役を、セリフだけで作らない。
 つながりを考える。
 すべて見せ場が絵になる。
 どれも舞台づくりでは欠かせない要素であるのに、ついストーリーの見にとらわれて忘れてしまいがちなことです。
 なるほどなぁと思いながら見ていました。

 個人的に、ちょっと驚いたのは、その手法が、読書の方法としてつかわれるアニマシオンにそっくりだったこと。
 アニマシオンとは「生き生きとした読書活動」を意味しますが、主体的な読書をするために、ひとつの作品をバラバラにして渡し、作品を再構成させるというのが、その手法の一つにあります。
 また、作中の場面を作り、そこの心理を読み解く、風は何を思ってどのように吹いたかとか、脇役で一言しかセリフがない人物の心理を考えるとか。
 そんな手法が見事に反映されていて、別の意味でも勉強になりました。

 発表会では、どこも力作の発表で、とても2時間で作ったとはあ燃えない出来上がり。
 もちろんIさんが連れてきてくださったアシスタントの方々の力添えが大きかったのですが、でも子供たちにとって達成感のある取り組みになりました。

 演劇はインドアな部分が目立つ活動ですが、実は自分を外に向けて表現し伝えるものであり、自己だけでは成り立ちません。
 学校という閉じられた集団の中だけでなく他との交流こそが、視野を広げ向上心を持たせるとても良い機会なのだと実感しました。


 さて、娘っこたち、次は以下の発表会です。

   中学校の演劇発表会 春の交流会
   「演劇 みようよ」    
       3月28日(月)午後2時より
     厚木市文化会館 小ホール
     入場無料! どなたでも歓迎です。


 昨日の成果を含めて、中学生の取り組みを見に来てください。

 というわけで、娘っこたちは本日も練習三昧。
 雪に負けてはいられません。

 大人も負けずに頑張らなくちゃね。
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テーマ:頑張れ自分。
ジャンル:日記

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No title

午後のIさんこと柊です。
その節はありがとうございました。
(情報館のリンクから飛んできました)

相当にひやひやさせられたグループ、ありました。
でも多分分かってくれただろうな、と確信の持てる発表内容でした。

愛娘たちが組み立てのリードを取らせていただいたグループ
場面と場面のつながりがまだ機械的な仕上がりでしたが、
一つ一つのシーンが明確で伝わりやすい「絵」になっていたと思います。

エッセイのグループは2グループとも黙々とした稽古で
ネガティブな方向に行ってしまっていないか?
interestingの方向で進んでいるか?
その見極めに注意を払いましたが、さすが先輩。
本の読み込み、制限時間の中で挑戦する、見せたい表現を明確にする、
といったことをきちっとやっていたように思います。

中学生の中には
「人前で発表するのにもっと完成度のあるところまでやりたかった」
という人がいるはずなので、それゆえに
達成感を得てもらえるかどうか?
こちらは大変ドキドキしていたので、少し安心しました。

アシスタントの1人が
「指示と指導は違うんだと感じた」と言っていました。
私も指示をしないわけではないのですが、でも
そもそも人を動かす(コントロールする)ことに興味がないです。
ただ、自分が面白いと思うことはたくさん提案します。
(ちなみにたくさん提案するからたくさん却下されます)
それ以前に「あなたは本当は何がしたいの?」
とか「本当にそれでいいの?」
ということを問いかけます。

 人は目の前の色々のことに「つい」夢中になりがちで
 これは程度の差こそあれ、おとなもこどもも同じです。
 私も自分が夢中になってしまうことはしょっちゅうですが
 「柊は本当はどうしたいの?」と声をかけてくれる人と
 いつも繋がっているようにしています。

わざわざ演劇部に入ってくるようなひとは
隠していても、絶対何かを持っているはずです。
それをただ、信じて、背中を押してあげること。
そして
いつでもいいや、と思っている人がいたら
「時間には制限がある」ことを知らせると、大抵火がつきます。

これは私の偏見かもしれませんが、
世の中で教師としての経験を積んでいる方ならば
日常的にこの2つのことはきっとどなたでもやっている
(或いはやろうと思えばできる)範囲だと思ってます。
ですから演劇経験のない顧問という名の指導者の皆さんは
ぜひともご自分を過小評価することなく、
自信をもっていただきたいなと願っています。

No title

v-22柊 様

 コメント、ありがとうございます。

 さらに、先日の実技講習会は、本当にありがとうございました。

 午後の最初の方は、この時間で本当にこれだけのことができるのかと、不安がありました。
 まして、制限時間があと30分くらいになっても、まだ話し合いの中にいる生徒たち。
 はっきり言って、不安MAXでした。
 だから、発表会を見たときは驚きでさえありました。

 アシスタントの方々も、それぞれ特徴ある形での接し方で、次々と教室を観に行くことで、それもとても興味深く参考になりました。

 どこまで信じて託して待てるかも、試されているんだなって思いました。(自分は気が短くて、つい声をかけてしまいがちなので)

 講習会でさまざまな方々と出会えることは、生徒にとっても自分にとっても、とても幸せなことです。
 今回も、もしかしたら自分がだれよりも収穫を持って、幸せな時を持てたのかもしれません。

 ありがとうございます。
 またぜひ、機会をいただいてさまざまなことができたらと思います。
 その節はよろしくお願いいたします。

 

No title

アニマシオンって言葉初めて知りました~。

何でも勉強だよね~。
コミュニケーションにはいくつかあるけど、私はカウンセリング実技の部分を教えている立場。指示や指導とはまた立ち位置が違います。

基本を学び知識に裏付けされた認識力を持って、様々な人と、今どの位置にいるのかを見定めて支援しないと、自分がぶれるな、人も動かないな・・・と思う昨今です。難しい。

今春、少しづつですが大学で心理学の授業を取る事にしました。本当は夜学に行きたいのですが、通信になると思いますが。

No title

そういえば最近は職員室でも「生徒指導」とは言わないらしい。
今神奈川県立の高校では「生徒支援」「進路支援」「生徒会活動支援」などと言います。

最初は以前の社会教育課が→生涯学習課に名称変更したかな
くらいの認識だったのですが、
指導と支援は、ああ確かに違うモノですね。

「指導」「指示」「提案」「支援」
子供(人生という道の初心者さん)と相対する時には
どれも必要だよなと感じます。
大人(ものごとの経験値がついてくると)には指導・指示をすることは
少なくなり、もっぱら提案と支援になってくる?
ような気がします。
要はバランスの問題…なんですかね?

No title

v-272パワフル ウーマン 様

 おお、パワフルに学びの姿勢ですね。
 すごい! さすがパワさん。応援します。
 見習います。

 アニマシオンは図書館教育をやっている人の中でも認知度はちょっと低いかもしれません。
 具体的なやり方をさす言葉ではないので、日本では幼児向けだったり、まだまだ手探りです。
 でも、その分可能性はあるなって思います。

 自分もパワさんに負けないように、前向きでファイト!でいきます。



v-22柊 様

 何ですかね。
 言葉の意味をわかって使っているのかって、突っ込みたくなることもしばしばな教育現場です。

 確かに昔と比べ、押し付け的な指導はなくなっているのも確かです。

 でも、そのせいで判断力の甘い子たちや、まだそこまで意識が育っていない子たちには判断できない厳しい現実があり、支援だから本人主体といわれても動けなくて立ち止まってしまう子どもも少なくありません。

 現場では、先生たちは「道徳」が苦手。どう教えたらいいのかわからないという方も多く(私立で道徳をろくにやってこなかった方もいますし)、支援にしろ、指導にしろ、指示にしろ、そのやり方のノウハウを持ってない先生たちが苦しんでいます。それが全てにおいて言えるのです。

 ホント、先生たちの卵に、もっと余裕をもって現実のコミュニケーションを研修する機会を多くあげないと、それぞれの意味もやり方もわからない、バランスの悪い状態が出てくるのにねって思います。

 文科省の方、わかっているのかな、政治家、もっと現実に即せよって……愚痴になっちゃいますね。(笑)


No title

たまたま本屋でニーチェの言葉、なる本を読んでいたのですが、
常識・モラル・価値観・善悪…色々なことは地域や国、時代や立場によって全然違うぞ!とか

アインシュタインでしたっけ?
「常識とは18歳までに蓄えられた偏見のコレクションである」
みたいな話がある。

この辺から出発すると
道徳というよりは哲学の話になってしまいそうですが;汗

当局の方々は大変優秀で、きちんとした理念、ビジョン、道筋を
お持ちだと思います。
少なくとも知っている方々のことが思い起こされます。
ただ…伝言ゲームという長い道のりを旅している間に
なにか??変質を起こしてしまってますよね。。。

先生や先生のたまごにコミュニケーション研修を、
何を今更の感もありますが、やっぱり詰まる所、
基礎の徹底にこだわってちゃんとやっていったら
いろんな事が良い方に向かうのになぁってことは
確信があります。



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